1. 親知らずの抜歯
親知らずの抜歯は当院の外科処置の6割以上占める処置です。(平成14年から24までの浦和本院データ) 大畑歯科口腔外科では開業以来毎月80〜100本の親知らず抜歯が施行されてきました。
- いずれの抜歯にも共通する患者様注意事項
(個別の条件は別とする)
-
- 1)
48時間〜72時間は運動・飲酒・長湯などの血行が良くなることは避けていただく事。(シャワーは原則可能)
→血行が良くなると出血や痛み、腫れの増悪が予想されるため
- 2)
腫れや痛みのピークは普通抜歯で当日〜2日間、下顎の埋まっている親知らずを抜歯した場合は3〜7日程度のお痛みを感じます。普通抜歯ではそれほど強い症状が出ないものの下顎の埋まっている親知らず(埋伏智歯)の抜歯後は口が開きにくい・顔が腫れた・自発痛があるなどの症状があります。 痛みについては通常消炎鎮痛剤の1日3回の服用で自制の範囲内となる患者さまが98%です。大畑歯科口腔外科では院内処方で鎮痛剤を5種のご用意があります。また新薬についても有用性が高いものは積極的に使用しております。
- 3)
術後48時間〜72時間は過度のうがいは避けること→抜歯後の傷跡は骨が露出しています。その治癒の過程は骨面にゼリー状の血併(かさぶた)が付きその後粘膜とまりさらに時間をかけて骨ができます。抜歯直後の過度のうがいはこの血併を流してしまう為、骨が露出したままとなります。
この状態をドライソケットと呼び強い抜歯後疼痛の原因となります。
- 4)
どんな抜歯の後も当日お食事は可能です。埋伏歯抜歯の2〜3日後は口が開きにくい、歯肉が腫れているなどの症状よりお食事が摂りにくい状態となります。
- 5)
どんな抜歯の後もお話することはできます。
埋伏智歯抜歯について特有の注意事項
上顎埋伏智歯抜歯
隣接する上顎洞という副鼻腔(*1)に交通(口と鼻がつながる)可能性があります。
ケースによりますが直径
10mm程度までの交通は縫合などにより閉鎖されます。
下顎埋伏智歯抜歯
三叉神経の第3枝が隣接しております。(*2)これにより、術後に術側の下唇、舌、歯の感覚に左右差を感じることがあります。
神経と抜歯歯牙が近接の場合は歯科用CTにて精査して抜歯を施行します。
詳しくは個別に審査・診断を行いご説明いたします。
その他、小児における過剰埋伏歯、矯正治療前の便宜抜歯、全身疾患を有する方の有病者抜歯などすべての
抜歯を当院ではご相談頂けます。
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